AfterEffects Laboratory 基本編 19
サーモグラフィの表現
(コロラマ他)

<完成画像>
640×480ピクセル

AE-LAB 19 : Adobe After Effects CS5 (10.0.2.4)
Resolution: 640x480
Third-Party AE Plugins:

- No Use
Third-Party Footages:
- No Use

今回は、サーモグラフィのようなグラデーションを表現してみたいと思います。
動画のヌード素材がなかったため(?!)静止画で作成していますが、
もちろん動画にも対応できます。
実際のサーモグラフィは「温度の変化」を色のグラデーションで表現しますが、
AfterEffectsではそれは不可能なので、
「輝度の変化(明度の変化)」をもとに再現してみたいと思います。

※Adobe AfterEffects 5.5J Pro(Mac)を使用して制作
※画像素材は「素材辞典 Vol.30 人物・男性編」を使用



<素材の切り抜き>

素材を準備し、マスク等を使用して切り抜きます。
(人物の部分のみにサーモグラフィの効果を適用するためです)

今回は静止画なので、 Photoshopで切り抜いています。
<参考>
TV-DESIGN 特別編05:写真の切り抜き(ページを見る

<素材の切り抜き>
640×480ピクセル



<グレースケールに変換>

STEP1の画像をグレースケールに変換します。
「色相・彩度」のエフェクトを使用しても構いませんが、
今回は、正確な輝度スケールに変換するために
黒平面を「色相」の画像転送モードでのせる方法で
グレースケールにしています。

また、背景にも黒平面を敷いています。


<グレースケール>
640×480ピクセル
<タイムライン>
レイヤー構成を見る



<レベル補正>

STEP2の画像を
階調のレンジが広くなるようにレベル補正します。
画像の一番明るいところが「白」になるように調整します。

この階調をもとに、色を作成することになるので、
素材にない部分を表現したい場合や、より強調したい場合などは、
自分で「白い部分」や「黒い部分」を描き加えてください。


<レベル補正>
640×480ピクセル
<パラメータ>
レベル補正



<コロラマ・完成>

STEP3の画像に「画像制御>コロラマ」を適用します。
コロラマはグレースケールやアルファなどの階調に対して
色をつけることができます。
元々Evolutionのプラグインだったことからもわかるように、
非常に優秀なプラグインです。

プリセットされているグラデーションでは、
サーモグラフィのようには見えないので、
自分でグラデーションを作成する必要があります。

それらしく見えるように調整できたら、完成です。


<コロラマ>
640×480ピクセル
<パラメータ>
画像制御>コロラマ





<サードパーティのプラグインを使用する>

DigiEffects社の「Delirium」というプラグイン集の中に
「Thermograph」というまさにそのもの!といった感じの
プラグインが存在します。
(パラメータが多く、調整するのが困難ですが…)

■Delirium についての詳しい情報は ■
フォーカルポイント(国内代理店)
http://www.focal.co.jp/
DigiEffects(開発メーカー)
http://www.digieffects.com/


<Deririum>
デフォルト適用状態
640×480ピクセル
<パラメータ>
Thermograph