AfterEffects Laboratory 基本編 15
タイムリマップ
(フレーム合成・Twixtor)

<完成ムービー>
QuickTime 形式
(452 KB)

AE-LAB 15 : Adobe After Effects CS5 (10.0.2.4)
Resolution: 640x480
Third-Party AE Plugins:

- Twixtor 5.0
Third-Party Footages:
- No Use

今回は「タイムリマップ」の効果について検証してみたいと思います。
「タイムリマップ」というのは、映像のスピードをコントロールして
スローモーションやクイックモーションを表現する手法です。
一定のスピードで動いている動画をタイムリマップすることによって
動きを強調したり、緩急をつけたりすることが可能になります。
(ホント最近のCMなどでは、非常に多用されていますね…)
ちなみにタイムリマップのことを「タイムストレッチ」「タイムワープ」と言う人もいます。

※スピードを均一に調整したい場合は「時間調整」を使用します。
※Adobe AfterEffects 5.5J(Mac)を使用して制作

 今回サンプルとして使用する動画素材

<ARTBEATS REEL Explosions>

今回はサンプルとして「爆発」の動画素材を使用します。
ARTBEATSの素材集のムービーを加工して作成しました。

<注意>
タイムリマップを行うための素材を用意する際、
素材の尺(デュレーション)に注意してください。
特にクイックモーションを行う場合、
十分長めに素材を用意することをオススメします。
(10秒の素材でも2倍速で使用すると5秒で終わってしまいます。)
<REEL Explosions>
QuickTime 形式
(967 KB)

 タイムリマップ

<タイムリマップ>

素材を新規コンポにいれて、
レイヤーメニューの「タイムリマップ使用可能」を選択します。
レイヤープロパティの中にタイムリマップのキーフレームが現れるので、
そのキーフレームを編集することで、スピードの調整が可能になります。

「速度」の値に注意しながら試行錯誤をしてください。
「速度:300%」は3倍速
「速度:200%」は2倍速
「速度:50%」は1/2倍速 となります。

はじめにタイムライン上でスピードを変化させたい位置に
マーカーを打っておくと作業がしやすいかもしれません。

<タイムリマップ>
QuickTime 形式
(472 KB)
<パラメータ>
タイムラインを見る

<フレーム合成>

実際に再生してみるとわかるのですが、
タイムリマップをしただけでは 各フレーム間の補完がうまくいかないため、
動きがカクカクしたモノになってしまいます。
特に速度を落とした場合などは中間フレームが欠落するので、
カクつきが目立ちます。

それを改善する方法が「フレーム合成」です。
フレーム合成のチェックを入れることで、
自動的に中間フレームを作成してくれます。
これで ずいぶん滑らかな再生になります。

※この際の中間フレームの作成方法は「前後フレームのブレンド」です。

<フレーム合成>
QuickTime 形式
(381 KB)
<パラメータ>
タイムラインを見る

 さらに高品位なタイムリマップを作成するには 〜Twixtor〜

<Twixtorを使用したタイムリマップ>

さらに高品位なタイムリマップを行いたい方には
RE:Vison Effects社の「Twixtor」をオススメします。

フレーム合成は中間フレームを生成する際、
単純に前後フレームをブレンドして生成しますが、
Twixtorは前後フレームの画像から動いている部分を解析し、
中間フレームを新規に作成します。
前後フレームをつかってモーフィングしているようなイメージです。
このためフレーム合成にみられるような
「ブレ画像」は存在しません。

※Twixtorは非常にゆっくりしたスローモーションでも
 比較的キレイに画像を生成してくれます。

<Twixtor>
QuickTime 形式
(452K)
<パラメータ>
パラメータを見る



今回の「フレーム合成」と「Twixtor」の画像を
よこに並べて比較してみました。
非常に微妙な差ですが、コマ送りすると違いがわかると思います。
<2つの比較>
QuickTime 形式
(444 KB)

<Twixtor についての詳しい情報は>
フラッシュバックジャパン(国内販売元) http://www.flashbackj.com/revision_effects/twixtor/