AfterEffects Laboratory 基本編 27
矢印にシマ模様を流す 【続編】
(シェイプレイヤー・破線設定)

<完成ムービー>
QuickTime 形式
(768 KB)

AE-LAB 27 : Adobe After Effects CS5 (10.0.2.4)
Resolution: 640x480
Third-Party AE Plugins:

- No Use
Third-Party Footages:
- No Use

引き続き、矢印について研究してみたいと思います。
今回はシェイプレイヤーの破線設定を使用して、
矢印の内部にシマ模様を流す方法を紹介したいと思います。

これまでの方法では、複雑に曲がった矢印に対して
正確にシマ模様を流すのは、困難でした。
シェイプレイヤーを使うことで、
パスに対して正確にシマ模様を作成することができます。

参考:LAB04 矢印にシマ模様を流す (これまでの方法)
http://www.ayatoweb.com/ae_lab/lab04.html

 矢印にシマ模様を流す方法(シェイプレイヤーの破線設定を使用)

<破線の設定>
QuickTime 形式
(767 KB)
<破線の設定>

LAB03で作成した矢印アニメーションに対して
「破線」の設定を行ってみましょう。

設定方法は、Illustratorの線の設定と同じです。
線分と間隔を調整していくことで、
一点鎖線などの複雑な破線も作成可能です。

<タイムラインウインドウを見る>


<シマ模様矢印>
QuickTime 形式
(807 KB)

<破線設定を使用したシマ模様アニメーション>

破線の設定を調整することで、
矢印の内部にシマ模様を流すことができます。

線幅と曲がり角度の関係で、曲がり部分が不自然に見える場合は、
「角を丸くする」という項目を追加し、
曲がり具合を調整することである程度は回避できると思います。

<タイムラインウインドウを見る>


<ぼかしシマ模様矢印>
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(768 KB)

<破線部分にブラーを適用する>

シェイプレイヤーの設定に「破線をぼかす」という機能が無いため、
シマ模様をぼかすことは、シェイプレイヤー内では出来ませんが、
破線部分を別レイヤーにして、
ブラーを適用することで実現することが可能です。
「透明度を維持」スイッチを使って、
下のレイヤーのアルファを維持しています。

※もう少しスマートなやり方を研究中です。

<タイムラインウインドウを見る>

 パスが交差している場合

<パスの交差>
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(519 KB)
<パスが交差している場合の設定>

パスが交差している場合、シマ模様の見え方が不自然になってしまいます。

そういった場合は、交差している部分でパスを分割し、
「パスのトリミング」の中にある
「複数シェイプをトリム」という機能を使用することで、
問題なくシマ模様を流すことが可能です。

<タイムラインウインドウを見る>

 さまざまな応用例・活用方法

<地図矢印アニメ>
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<CC Cylinder と矢印>
QuickTime 形式
(427 KB)

<さまざまな応用例・活用方法>

今回 LAB26とLAB27で紹介した、
「シェイプレイヤーを使用した矢印アニメーションの手法は
様々な場面で応用ができると思います。

地図上でのアニメーションや説明解説の図などで、
一般的には使用されますが、
ロゴの出現の際に使用するのも効果的ではないでしょうか。

他のエフェクトや、レイヤースタイル、モーションブラーなどと
組み合わせることで、さらに可能性は広がると思いますので、
試してみてはいかがでしょうか。